ネコの飼い方・病気

猫が血尿を出す膀胱炎。症状や治療費、最適な餌とは?

投稿日:2016年4月18日 更新日:

猫が血尿を出す膀胱炎。症状や治療費、最適な餌とは?

猫は「下部尿路疾患」という病気が多く起こる動物です。

猫下部尿路疾患とは、猫の膀胱から尿道で起こる尿路疾患の事で、膀胱炎や尿道炎、尿道・尿路結石などが原因です※。

今回はこの中の一つ『猫の膀胱炎』について、症状や治療法、治療費についてや予防のための餌について紹介します。

※FLUTDと略されることもあります

この記事は獣医学生が随筆しました。

猫が血尿を起こす原因、膀胱炎

猫が血尿を起こす原因、膀胱炎

管理人
猫は膀胱炎になる個体がとても多いです。

膀胱炎の症状は様々ですが、症状は主に

  • 排尿時の疼痛(排尿時に猫が唸っている、力んでいる感じが見られるなど)
  • 頻尿(トイレの回数が多い、量は少ない)
  • 乏尿(トイレには行っているが、掃除しても量が少ない)
  • 血尿(尿に血が混ざっている)

などがあります。

膀胱炎には実は「①特発性膀胱炎」「②間質性膀胱炎」の2タイプがあるといわれています。

①特発性膀胱炎は、研究が発達している現在でも原因不明であるといわれている膀胱炎です。

猫ではこのタイプの膀胱炎になる子がとても多いといわれています。

原因不明

この特発性膀胱炎の特徴は、細菌感染などが原因ではないことです。

病態のメカニズムは現在まだはっきりとわかっていないので、明確な治療法や予防法も確立されていません。

また原因がわからない為、リスク軽減がこの病気の予防法になります!

発症する個体の特徴

発症する個体の特徴

・若齢~中年齢(2-7歳)で多い。
・雌雄差はないと言われている。
・オスの場合は、尿道にできる『尿道栓』による尿路閉塞と関連していると言われている。(尿道栓は去勢していない雄猫に多い。)
・行動異常が見られることが多い。(神経質、攻撃的、消極的、甘えたがりなど)
・環境の問題を抱えることが多い。(引っ越しした、新しい猫が来た、トイレが気に入らない、運動不足)

この特発性膀胱炎の発症リスクになるであろう…と言われているものは、

・ドライフードのみの食事 
・飲水量が不足している 
・肥満  

などが挙げられます。

※筆者は、去勢避妊していない猫はやはり発情のストレスを抱えるので、ストレスが増えるといった点で発症リスクが高まるのではないかと考えています。

これらに当てはまる猫は、なるべく発生のリスクを減らす為にも食・住生活の改善を行う事をオススメします。

特発性膀胱炎の診断

特発性膀胱炎の診断は、膀胱炎に特異的な症状はない為に、生活環境や症状を見た上で他の疾患を除外した除外診断になります。

例えば「排尿異常(頻尿・乏尿)」「不適切な場所で排尿してしまう」「血尿」「排尿困難」「頻尿」など。

膀胱炎の治療【抗菌薬】

膀胱炎の治療【抗菌薬】

膀胱炎の場合、どのタイプの膀胱炎であっても、膀胱に尿が溜まって細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。

その為、薬は抗菌剤(抗生物質)を使用することが多いです。

猫に多い特発性膀胱炎は細菌感染が原因ではない為、抗菌薬を使っても血尿は治らず、直接的な治療にはなりません。二次感染を防ぐためになります。

抗菌薬は、きちんと処方されたものを飲み切らせてください。耐性が付いてしまい、効かなくなる原因になります。

治療費と治療期間

費用については病院により異なるため、明確に提示することはできません。

しかし病院できちんと、これからどのくらいの費用が掛かるかを聞いておくのは全く恥ずかしいことではありませんし、獣医師も大体の費用を教えてくれるでしょう。

治療期間はもちろん個体差がありますし、再発を繰り返す子も多いので、膀胱炎は長丁場な根気のいる疾患であると言えます。

抗菌薬の副作用

抗菌薬は、腸内細菌をも殺してしまうので、副作用として下痢が起こることもあります。

またアレルギーや、呼吸困難など重大な副作用を起こす場合がありますので、薬を飲ませた後は猫の状態をきちんと見ててあげてください。

薬を飲ませたあとに吐いた場合。薬が原因の場合もありますので病院に連絡してみてください。

薬が効かない?

増殖している膀胱炎の原因菌に合う薬を使用しないと効かないことがあります。

薬を飲んでも治らない場合は、きちんと病院で効く薬かを検査してもらう必要があります。

また市販薬や通販などで抗菌薬を買うことは絶対にやめてください!

むやみに抗菌薬を投与しても菌に合わなくては効かないだけでなく、抗菌薬が効かない耐性菌がでてきてしまったり、今後抗菌薬が効かない身体になってしまいます。

投与期間や投与量はきちんと個体ごと、症状ごとに獣医師が合うものを処方していますので、市販薬や通販で購入できる薬は絶対にやめましょう。

薬の飲ませ方

猫ちゃんはデリケートな子が多いので犬の様に上手く薬を飲んでくれない子が多いように思います。

その場合、いつも大好きなおやつに薬をくるんだり、病院で粉末状にして貰い缶詰めなどに少量ずつ混ぜてあげましょう。

口を開けさせ、舌の根元あたりに薬を置いて口を閉じ、喉元を撫でると飲み込んでくれることもありますが何回か繰り返すと嫌なことを覚えてしまう可能性があるので、おやつ作戦がおススメです。

お薬をあげた後はお口直しでまたご褒美をあげて下さいね。

環境改善と予防法について

環境改善と予防法について

環境改善

膀胱炎の原因には、ストレスなどの環境要因が関わっている場合も多いです。

トイレが不快であればトイレに行く回数が減ってしまい、膀胱炎のリスクは高まります。

飼い主さんが部屋で流している音楽やテレビの音など、が気になる子もいます。

猫ちゃんのストレスが何によるものなのか、以前と変わった事はあったか、きちんと考えてあげましょう。

予防法

特発性性膀胱炎でも間質性膀胱炎でも、ストレスは悪化の原因になります。

その為、予防法とすると「生活環境を改善してストレスを減らす」ということと「食事を考えてみる」という事になります。

元々猫は神経質な子が多く、環境の変化に敏感な動物です。

といっても、家族が増えたり引っ越しなどは避けられません。

環境の変化が起こるという時は、隠れる場所を提供してあげたり、新しい家族はまず違う部屋にそれぞれ隔離して少しずつ対面させるなど徐々に慣らせことが必要です。

食事は、尿路疾患を防ぐためにもミネラル分がきちんと調節されているフードが良いでしょう。

また、ドライフードの場合は飲水量を増やす為に水でふやかしてあげることもオススメです。

まとめ

  • 膀胱炎は猫にとても多い疾患!2タイプあり、タイプによって治療方法も変わってきます。
  • 抗菌薬は菌に合うものを。通販や市販薬は今後効かなくなってしまう原因になるので使わないこと!!
  • 再発しやすいので、予防が大事。ストレスを溜めさせないようにしましょう。

猫の尿路疾患は本当に多い病気です。

予防対策と、早い発見・治療がとても大事であるといえるので、猫の行動に違和感を感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。

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